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小林よしのり
2023.8.9 11:07日々の出来事

全体主義との戦い方

事件が起こるとわしの意見は全く独自になってしまうことが多い。
わざと逆張りしているわけではない。
第一の直感が人々の言い分に拒否反応を示し、距離を置いている
間に、人々の意見がどんどんエスカレートして、全体主義に
なってしまう。

そしたら意見を求められたり、わしが曖昧にしていると、批判
されてしまう。
それで本音を言うと、すでに全体主義化した見解とあまりに
乖離した意見になってしまうから、猛烈な反発が起こってしまう。

「王様は裸だ」のパターンを何度も繰り返して来たのが、
わしの言論のパターンだ。
そしてわしの愛読者からもアンチが出始め、罵詈雑言の嵐と
なる。

仕方がないから、わしも間違えてないか猛勉強を始める。
トッキーにも読書をしてもらい、戦力を倍にして勉強する。
秘書みなぼんからも情報をどんどん送ってもらって、
反論可能性を潰していく。

そして、ある核心を掴み、わしの自信は増大していく。
一人で全部と戦える覚悟ができたら、反撃を開始する。
全体主義との戦いは悪人扱いされる勇気がなければ出来ない。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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